国公立医学部志願者はセンターリサーチをどのくらい考慮しているのか?

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こんにちは。FPの工藤清美です。
受験真っ只中
大学受験生のみなさんはまさに今が勝負どころですね。
 
さて、
今回は国公立医学部を目指す受験生の動向について
分析してみました。
とてもニッチな分野ですが、
ご興味のある方はお読みください。
 
通常、大学受験生は、
センター試験(今年は1月16日、17日)を受けた後、
すぐに所属する高校や予備校などで採点をし、
志望校を数校記入し、試験結果と一緒に報告します。
そして、その報告結果は、
大手予備校などにより
「センターリサーチ」として分析されます。
 
「センターリサーチ」とは、
現時点で
自分が志望する大学に対して
どのくらいの点数を取った学生たちが志望しているのか、
募集人数に対して
どのくらいの学生が志望しているのか、
昨年と比べて倍率はどうなのか、
同じ大学を志望している学生の中で
自分はどのくらいの位置にいるのか、
合格率はどのくらいなのか
などが分析され、個々人に開示されます。
 
また、公表データとして
センター試験後の各大学の出願予定者率などが
開示されます。
 
学生たちはこれをみて、
今年は2月3日までに
国公立の志願校を1校(後期を受ける場合は2校)決め、
願書を提出しました。
 
一般的に医学部以外の学生は、
自宅に近い国公立を選び、
その中でより受かりやすい学部を
選択していく傾向にあると思われます。
 
しかし、国公立医学部を目指す学生は、
医師免許取得という大きな目標があるため、
地域を限定せず、
全国にある国公立医学部の中から
より受かりやすい大学を選んでいく傾向にあります。
よって、医学部を志望する学生たちにとって
センターリサーチは
出願校を決める上でのとても重要な情報の一つ
となっています。
 
そこで今回は、センターリサーチの結果のうち、
出願予定者の動向が
志願校の決定にどれだけ影響を与えているのかを
医学部に絞って見てみました。
 
河合塾から発表された
センターリサーチの結果(1月20日時点)と
日経新聞(2月4日朝刊)に開示された
データを参考にしています。
 
注目したのは、
センターリサーチにおいて、
昨年よりも出願予定者が増えた大学と
昨年よりも出願予定者が減少した大学とにおいて、
受験生の志願校決定に
どのくらい影響を与えているのかについてです。
 
通常、センターリサーチで出願予定者が増えた場合、
学生は競争を回避しようと、
同レベルの倍率の低い大学に志願校を変える
という行動が考えられます。
 
よって、昨年の志願者倍率、
センターリサーチ時の出願予定者増減率(昨年比)
2月4日時点の志願者倍率とを比較してみました。
 
結果は…↓
 
①センターリサーチで前年よりも出願予定者が増加した大学:32校
②①の内、2月4日時点で前年よりも志願者が減少した大学:15校(46.9%)
③①の内、2月4日時点で前年よりも志願者が増加または変動なしの大学:17校(53.1%)
 
 
④センターリサーチで前年よりも出願予定者が減少した大学:39校
⑤④の内、2月4日時点で前年よりも志願者が増加した大学:15校(38.5%)
⑥④の内、2月4日時点で前年よりも志願者が減少または変動なしの大学:24校(61.5%)
 
※河合塾と日経新聞双方からデータが取れたもののみを対象とする
※同大学で前期・後期がある場合は2校としてカウント
 
結論は…
 
出願予定者の増減は、
予想したよりも
学生たちの志願校決定に大きな影響を与えていない
ということが言えるのではないでしょうか?
もし、大きな影響を与えているならば、
出願予定者が増加した場合、
実際の志願者は減少する割合が高くなり、
出願予定者が減少した場合、
実際の志願者は増加する割合が高くなると考えられます。
しかし、実際は4割前後の影響です。
統計的な分析をしているわけではありませんが、
意外と少ないなぁ~というのが印象でした。
 
やはり、出願予定者の動向よりも、
今自分がどのくらいの位置にいて、
どのくらいの合格率なのか、
というところが大事なのでしょうね。
 
また、もう一つ気が付いたことがありました。
昨年の志願者倍率の数字をみると
河合塾の倍率と日経新聞の倍率とでは
かなり数字が異なっているのです。
河合塾の倍率は「志願者/合格者」で算出しています。
日経新聞は「志願者/定員」で算出しているようです。
 
長くなりましたが、
受験生のみなさん、
最後まで頑張ってください!!!