投信、分配金の8割が元本取り崩し!

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2016年12月2日
 
こんにちは、FPの工藤清美です。
以下は12月1日の日経新聞朝刊の記事の見出しです。
 
毎月型投信の分配金、
「過半は元本から」8割

 
何を言っているかというと、
毎月分配金が支払われるタイプの投資信託では
その分配金は利益から支払われているのではなく、
元本を取り崩して支払われているものが
8割にも及ぶ。
 
というもの。
運用益だけで分配金をまかなえているものは
たったの2%だということです。
 
実は
投資信託の分配金には2種類あります。
利益から支払われる「普通分配金」と
元本を取り崩して支払われる「元本払戻金」
です。
 
「普通分配金」は、
値上がりした利益分からの分配金ですが
「元本払戻金」は、
単に、自分が払い込んだ元本を
取り崩しているだけなのです。
 
「元本払戻金」は、
以前は「特別分配金」
といわれていました。
 
「特別分配金」といわれると、
なんだか、特別に利益を分配されているような
錯覚に陥りますが、全く違います。
 
毎月分配型は
銀行などの窓口で多く販売されていました。
「毎月分配金がもらえる」というのは
「毎月利息がもらえる」のとちょっと感覚が似ています。
なので、銀行などでは販売しやすかったのでしょうね。
 
でも利息と分配金、
特に「元本払戻金」は全く異なるものです。
 
毎月分配型の投資信託は
運用して資産を殖やそうと考えている方は
買うべきではありません。
 
利益を分配してしまっては、
複利効果が得られなくなるからです。
 
(運用をする方は、みな、
資産を殖やしたいと思っているのでしょうが…)
 
中高年の方には人気があるようですが、
本当にその中身を知って購入しているのか
甚だ疑問です。
 
年金生活者の方は、
分配金を生活費の足しにしている、
とよく言われますが
運用は余剰資金で行うべきものです。
分配金を生活費の足しにしなければ
いけないような人たちが
そもそもリスクのある商品で運用していいのでしょうか?
 
投資信託の分配金には2種類ある。
運用で資産を殖やそうと考えている人は
毎月分配型を買ってはいけない。

 
これが今日のコラムのポイントです。
 
ちなみに日経新聞の記事はこちらです。↓

“日経新聞「毎月型投信の分配金「過半は元本から」8割”
 
 
“エフピーブラッサム/工藤清美”