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お金の流れは水の流れに似ている


 
お金の流れは、ある意味、水の流れに似ています。
 
ザルにいくらお水を注いでも、お水は貯まりません。
 
ザルをボールに変えてあげたら、お水はみるみる貯まっていきます。
 
清らかなお水を維持するには、循環させることが大切です。
 
同じお水でも、循環させずに溜まったままにしておくとどうなるでしょう?
 
だんだんと澱み、お水は腐っていきます。
 
お水が腐ると、その中にいる生物も死んでしまいます。
 
 
 
きれいなお水を循環させ、適切に流してあげると、周囲も繁栄します。
 
水田しかり、畑しかり。私たちの生活しかり。
 
繁栄していくには、お水は欠かせない存在です。
 
そして、どのように流していくかにより、繁栄のスピードも変わってきます。
 
 
 
お水をお金に置き換えると、お金の貯まり方が見えてきます。
 
適切に管理し、適切に使い、お金を循環させていく。
 
自分だけのために使うより、人のためにお金を使うと、より繁栄し、最終的には自分に戻ってきます。
 
お金は「ありがとう」が形になったもの。
 
人にたくさん「ありがとう」をすると、自然とお金は集まってきます。
 
 
 
また、お金を大事に扱う人のところにも、お金は集まってきます。
 
人は誰だって大切にされたいですよね。大事にされたいですよね。
 
お金も同じです。大事に大切にされたいのです。
 
お金を大事に扱うとは、お金に感謝しながら、大切に使っていくということ。
 
目的をもってお金を使うことです。
 
「これを買ってあげたら、○○さん喜んでくれるかな?」
 
「これに使って、自分はこうなりたい!」
 
大事に大切に目的をもってお金を使えば、きっとまたお金はあなたのところに戻ってきます。
 
逆に、「いつの間にか、なくなってしまった~」という使い方は、大事に使っているとは言えません。
 
お金のことを気にせず、関心を持たず、大切に使わない人のところからは、お金は逃げていきます。
 
 
 
毎月どのくらい入ってきて、どのくらい出ていっているのか?
 
毎月どのくらい貯まっているのか、または減っているのか?
 
もしも、これがわかないのならば、まずはそこを把握しましょう。
 
ザルからボールに変えてあげましょう。
 
毎月の収支を確認するようになると、自然とお金に関心をもつようになります。
 
そうすると、不思議とお金は貯まっていきます。
 
そして、大切に使い、循環させ、共に繁栄していきましょう。
 
 
 
 
【まとめ】
 
・ザルをボールにかえてあげると、お金は貯まっていく
 
・お金は「ありがとう」が形になったもの
 
・お金を大切に使い、循環させていくことが大切
 
・毎月の収支を確認し、お金に関心をもつと、お金は貯まっていく
 
 
 
 
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お客様に同行して、有料老人ホームの見学に行ってきました

 
 
こんにちは、
エフピーブラッサムの工藤清美です。
 
お客様のご家族が
施設入居を予定しているということで、
有料老人ホームの見学に同行してきました。
 
コロナ禍なので、
施設内部の詳細は動画での説明。
 
それでも、担当者の方とお話しをしたり
スタッフの方とあいさつをしたり
事務所の中をのぞくだけでも
なんとなく施設の雰囲気はわかります。
 
本当は入居者の方の実際の様子も
見たかったのですが
今はそれは難しいです。
 
限られた情報で判断していくしかありません。
 
私は施設の専門家ではないので、
できることは限られています。
 
しかし、ご要望があれば、
顧問のお客様が
ご納得できる施設を見付けていただくためにも
医療・介護関係者から
セカンドオプニオンをもらいながら、
対応しています。
 
今回、私がお客様と一緒にやったことは
以下のようなことになります。
 
 
◆まずは数か所の特養に申し込む
 
ご存じの通り
特別養護老人ホームは、
どの地域もとても倍率が高いです。
 
特養をご希望の場合は、
ケアマネージャーを通じて、
数か所の特養に
申込をしておくことをお勧めします。
 
数カ月、数年先になるかもしれませんが、
取り合えず、申込だけはしておきましょう。
 
最近の特養は
とてもきれいな施設も多いです。
 
 
◆どのくらいまで施設にお金を払えるのか?
 
次に、お客様の資産状況から
毎月いくらまで施設への支払いが可能なのか
を試算していきます。
 
ここはFPの得意分野です。
 
現在の収支、
保有資産額
ご希望などをお聞きしながら、
100歳を超えても資産が尽きないように
数パターン試算をしていきます。
 
今回は奥様からのご依頼で、
ご主人が施設に入居予定
というパターンでした。
 
そこで気を付けなければいけないことは
ご主人が亡くなったあとのことです。
 
お二人がお元気でいる間はもちろんですが、
ご主人が亡くなり
遺族年金となった場合でも
残された奥様が
しっかりと暮らしていけるのか?
 
将来的には
奥様自身の施設入居なども想定して
プランを考える必要があります。
 
 
◆施設をピックアップ
 
施設に支払える上限額がわかったら、
その範囲内で施設を選択していきます。
 
施設の選択方法は
まず、お客様の希望をお聞きし、
優先順位をつけていきます。
 
入居される方が認知症の場合は
サポートするご家族の希望が
とても重要になります。
 
今回の場合は
コロナ後は定期的に訪問したいという
ご家族のご希望が強かったため
 
・施設までのアクセス
・サービス内容
・料金
 
の中で一番優先度が高かったのは
アクセスでした。
 
 
◆施設見学の予約
 
施設見学の予約は、
直接施設に予約をいれてもよいですが、
今回はケアマネから紹介された
施設紹介業者を通じて
見学の予約をいれました。
 
紹介業者を入れると、
数か所の日程調整を
いっぺんにやってくれます。
 
また、紹介されたからといって
必ずそこに入らなければいけない
というわけでもありません。
 
ちなみに、
ケアマネから紹介された
紹介業者の料金は無料でした。
たぶん、施設から紹介料を
受け取っているのでしょう。
 
今回はあらかじめこちら側でも施設を絞り、
かつ、紹介業者から紹介された施設も含めて
検討しました。
 
 
◆施設見学
 
今回はコロナ禍のため
施設内部まで詳細に見学できませんでした。
 
施設内部は動画のみ。
 
あとは相談室で施設長から説明を受けました。
 
ただ、担当者の方とお話しをしたり
スタッフの方とあいさつをしたり
事務所の中をのぞくだけでも
何となく施設の雰囲気はわかります。
 
限られた条件下ですが、
今回の施設見学では、
以下の点に気を付けてチェックしました。
 
・トイレを利用させてもらい、清潔度をチェック
・スタッフが控える事務所の様子
・廊下や施設が整理整頓されているか
・匂い
・スタッフの様子
・ドアが開いている部屋があったら、中の様子をチェック
・入居者の作品などが飾られているか
 
 
◆施設への質問
 
今回の施設見学では
主に以下のような質問をしました。
 
・往診の先生について
(病院名、いつも同じ先生か?)
 
・入院が必要になったときの提携病院について
(入院時、遠方の病院にならないか)
 
・巡回の頻度
 
・施設長は介護経験者か
(名刺に介護の資格等があるか)
 
・退去条件
 
・看取りの有無
 
・入居者の平均介護度
 
・月額利用料以外の追加料金の詳細
 
・夜間体制
 
・イベントの頻度、内容
 
・施設の特徴
(他の施設と違う特徴があれば)
 
 
介護関係者によると
有料老人ホームの場合、
施設長の方針により、
施設のカラーが変わってくるとのこと。
 
なので、施設長が介護経験者である方が
現場のことをよくわかっているので
施設運営もうまくいっていることが
多いそうです。
 
そして、今回論点になったのが、
「24時間看護士がいた方がよいのか」
ということ。
 
もちろん、いるに越したことはないのですが
これを条件にいれてしまうと
かなり施設が限定されてしまいます。
 
医療関係者に確認したところ、
夜間、何かあったときに
医師や看護士に連絡がとれる
オンコール体制がとられていれば
大丈夫ではないか、
という見解にいたりました。
 
施設の選び方には色々とあると思います。
今回のこのコラムが
一つの参考になれば嬉しく思います。
 
 

法人所有の車の自動車保険、個人名義にする?法人名義にする?


 
今まで乗っていた車が
買い替えの時期となったので、
今回は法人名義で車を
取得することにしました。
 
法人名義で車を買うことは
初めてだったので、
備忘録として
いくつかメモしておきたい
と思います。
 
まず、駐車場。
 
株式会社エフピーブラッサムでは、
シェアオフィスも借りていますが、
登記上の住所は私の自宅です。
 
そして、新しい車は、
自宅の駐車場を使うことになります。
 
そうなると、
自宅は主人名義なので、
主人から駐車場を法人に貸し出す
という形で車庫証明をとることになります。
 
なるほど~!
そうなるんですね。
 
 
つぎに、自動車保険です。
 
自動車保険には、
契約者=保険の加入者
記名被保険者=主に車を運転する人
車両所有者=車検証の所有者
というものを指定します。
 
そのなかで特に
記名被保険者、
つまり誰が主に車を運転するのか
が大きなポイントとなります。
 
記名被保険者が個人の場合は
保険も個人契約となります。
 
個人契約にすると、
契約者の配偶者や家族なども
補償の対象とすることができます。
 
一方、法人契約の場合には
契約者=法人
記名被保険者=法人
車両所有者=法人
となり、
契約者、記名被保険者、車両所有者が
一致していなければなりません。
 
そして、
法人契約の場合は
補償対象は、原則、社員となります。
 
当たり前といえば当たり前ですが…
社長の家族であっても、
社員でなければ、
補償の対象ではありません。
 
それから、
個人契約の場合は
自動車保険には等級というものがあります。
1~20等級まであり
無事故無違反が続くと、
等級が少しずつ上がっていきます。
 
そして、等級があがると保険料も安くなります。
 
私はゴールド免許で20等級でしたが、
今回は車を法人名義にしたため、
この等級を引き継ぐことはできませんでした。
 
よって新規加入と同じ、6等級スタートになります。
 
 
◆中断証明書を発行しておこう
 
今回、使えなかった20等級という権利は
中断証明書を発行しておくことで
10年以内に再び個人名義で車を保有したときに
使えるようになります。
 
中断証明書を発行するには、
車を廃車、または売却した際の
廃車または売却先の名前・住居等を
一緒に報告する必要があるとのことです。
 
以上、法人名義で車を取得した際の
備忘録でした。
 
 

退職金で住宅ローンを完済する? しない?


 

こんにちは、FPの工藤清美です。
 
今回は退職金と住宅ローンについて考えてみましょう。
 
住宅ローンがまだ残っている場合、あなたは退職金でそのローンを完済しますか?
 
私はFPとして、様々な方の資産、家計をみていますが、多くの方が退職金で住宅ローンを完済、または繰り上げ返済をしておられます。そして、それが正しい、と思い込んでいらっしゃる方が多いように感じます。
 
日本人は堅実だなぁ~といつも感じています。
 
ただ、今のこの経済状況下で、本当に手持ちに資金をローン返済に回してしまってよいのでしょうか?
 
私は、今は、必要以上に手持ちの資金をローン返済に回すべきではないと考えます。
 
なぜなら、今はとてもローンの金利が低いからです。
 
あなたの住宅ローンの金利は何%ですか?
 
現在、変動金利であれば1%を切っているケースが多いのではないでしょうか?全期間固定金利のフラット35でも現在は1~2%台です。
 
もしも、住宅ローンの金利が現在の金利よりも著しく高い場合は、まずローン金利の見直しをすることが先でしょう。
 
1%前後で住宅ローンを借りている方は、退職金が入ったからといって、ローンを返済し、手持ちの資金を減らすべきではありません。
 
なぜなら、退職後は残念ながら、あなたの信用度は著しく低下してしまいます。新たに同じようなローンを借りようとしても、まずできないでしょう。
 
今保有している住宅ローンは、現役時代の信用度があったから借りられたわけです。そのメリットを自ら手放してしまうことが本当に賢いのでしょうか?
 
まちがったやり方をしなければ、長期資産運用でローン金利分の1%を上回るリターンを得ることは可能だと思います。
 
例えば、日本債券、日本株式、外国債券、外国株式に4分の1ずつ資産分散をしたとしたら、過去20年平均リターンは4%以上となっています。
 
もちろん、預貯金に入れておくだけであれば、さっさとローン返済をしてしまった方が良いのですが…。
 
ただ、退職金は最後の大きな収入です。
 
これが資産寿命を延ばすことができる最後のチャンスなのです。
 
必要以上のローン返済により、手持ちの資産を減らしてしまうことは、そのチャンスを自ら手放してしまうことを意味します。
 
大事な老後の資金を少しでも活かしていきたいと思うのであれば、しっかりと資産運用について学び、賢く増やしていくべきではないでしょうか?
 
 
もしも、専門家の力を借りたいと思われたら、ぜひご連絡くださいね。
 

お金を増やす3つのコツとは?


 

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの工藤清美です。
 
今回は、お金を増やすコツについて書いていきたいと思います。
 
お金を上手に増やせる人となかなか増やせない人がいます。その違いは何でしょうか?
 
お金を増やすには「コツ」があります。お金の増やせる人というのは、お金を増やすコツを知っていて、それを上手に利用しているのです。
 
同じことをやっていても、そのコツを知っているかどうかにより、お金の増え方は変わってきます。
 
では、そのコツとはどのようなことなのでしょうか???
 
 

お金を増やすコツは3つがあります。
 
・お金を確実に増やすコツ
・お金を楽に増やすコツ
・お金を効率的に増やすコツ
 
では、一つ一つみていきましょう。
 
 
◆先取貯蓄で、お金を確実に増やす
 
お金の使い方には、2つのパターンがあります。
 
①収入ー支出=貯蓄
②収入ー貯蓄=支出
 
あなたは、どちらですか?
 
そして、①と②、どちらがお金が確実に貯まると思いますか?
 
②ですよね?
 
私も様々な方の家計をみていますが、収入がとても多いのに、ほとんどお金が貯まっていないという方は意外とたくさんいます。それらの方は、ほぼ①の行動をとっています。
 
一方、それほど収入が多くなくても、きちんと資産形成ができている方もいます。その方はほぼ②の行動をとっています。
 
確実に資産形成をしたいのならば、②の行動をとることは必須です。
 
お金は残ったら貯めようでは貯まりません。
 

収入が入ってきたら、まず必要と思われる分を先によけてしまう。それはなかったものとして考えてしまう。そして、残りの分だけを使うという方法です。逆に言えば、残りの分は全部使ってよいお金というわけです。
 
これを先取貯蓄といいます。
 
いくらを先取貯蓄をするかは、あなたのゴール次第。これからどのくらい資産を築いていきたいのかという、あなたのゴールから逆算して算出していきます。
 
この先取貯蓄は、仕組みづくりがとても重要です。できれば、収入が入ってきたら、自動的にお金が動いていくような仕組みを作ってしまうのがベストです。
 
会社などに給与天引きで積み立てられるような制度があれば、それでもよいでしょう。
 
また、ネット証券などでは、給与口座から自動的に証券口座にお金を移動し、自分で決めた商品を一定額、購入していくような設定をすることも可能です。
 
口座を開設したり、商品を設定したりすることは最初はちょっと面倒ですが、その壁を乗り越えてしまえば、あとは自動的に積み上がっていきます。
 
先取貯蓄は仕組みづくりがとても大事。
 
今、もし何もやっていないという方は、ぜひ一つでもいいので、やってみてください。
 
 
◆時間を味方につけて、お金を楽に増やす
 
お金はできれば楽に増やしたいですよね。楽に増やすには時間を味方につけることです。つまり、今からはじめること!
 
時間がたくさんあれば、毎月の積立額がそれほど多くなくても、それなりの資産が積み上がっていきます。さらに運用を取り入れれば、意外と大きな資産にすることが可能になります。
 
(表1)

 
例えば、毎月5万円を積み立て、3%で運用した場合を見てみると…
 
・10年で698万円
・20年で1641万円
・30年で2913万円
・40年で4630万円
 
毎月5万円積み立て運用した場合、10年だと698万円ですが、40年積み立てた場合は、4630万円になります。毎月コツコツの力は偉大です。
 
ちなみに、運用しなかった場合は、40年間積み立てても2400万円です。40年間の運用で倍近くの差になります。
 
楽にお金を増やしたければ、今からの時間をフルに使うこと!
 
ゴールべ―スの資産形成を今からはじめていきましょう。
 
 
◆複利で、お金を効率的に増やす
 
最後は、お金を効率的に増やすコツをお話ししましょう。
 
利息のつきかたには、単利と複利というものがあります。
 
・単利とは、元本にのみ利息が付くこと
・複利とは、複利とは、元本+利息に利息がつくこと
 
例えば、100万円を3%で運用した場合をみてみましょう。
 
単利の場合は、1年目の利息は3万円です。2年目も、3年目も、毎年つく利息は3万円で変わりません。
 
複利の場合は、1年目の利息は3万円で変わりませんが、2年目は3万900円、3年目は3万1827円の利息がつきます。
 
それが積もりに積もると…
 
30年後には、52万円の差、40年後は106万円もの差になります。
 
元々の元本が100万円ですから、この差は大きいですよね。
 
もし、元本が1000万円だったなら…、1062万円の差になるわけです。
 

 
では、実際に複利で運用するにはどうすればよいかというと、
 
・利息が吐き出されないような商品を選ぶこと
・利息が吐き出されたとしても、その利息を使わずに再投資すること
 
です。
 
利息が吐き出されてしまうと、そこで税金が利益から2割差し引かれます。なので、税金面からもできるだけ利息が吐き出されないような商品を選んでいくことが大切です。
 
 
確実に! 楽に! 効率的に! 
 
ぜひ、あなたも、「お金を増やす3つコツ」を上手に駆使して、資産形成してみてください。
 
 
 
【まとめ】
 
・お金を増やすコツは、確実に、楽に、効率的に!
・先取貯蓄で確実に増やす
・時間を味方につけて楽に増やす
・複利で効率的に増やす
 

会社の利益は誰のもの?


 
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの工藤清美です。
 
今回はちょっと経済学っぽいお話です。でも、難しくはないので、ぜひ読んでみてください。
 
 
◆会社は誰のもの?
 
「会社は誰のもの?」
 
こんなことを考えたことはありますか?
 
「そこで働いている従業員のもの?」
 
「いやいや、お金を出しているのは株主だから、株主のものでしょう?」
 
あなたは、会社は誰のものだと思いますか? そして、その利益は誰のものだと思いますか?
 
この議論は、経済学の分野でも長年議論されてきました。私も大学院にいた頃、このテーマについて議論した記憶があります。
 
これには諸説ありますが、大別すると「ストックホルダー・シェアホルダー(株主)のもの」という説と「ステークホルダー(株主だけではなく、社会全体を含む利害関係者)のもの」という説が有力です。
 
ちょっとは話が難しくなってしまいましたが、私はここで経済学の話をしたい訳ではありません。
 
このような経済理論、経済の構造から、自分の資産形成について考えていただきたいのです。
 
 
◆会社の利益は従業員と株主に分配される
 
会社の利益って、どのように使われるのでしょうか?
 
一部は次の事業のための原材料などに使われますよね。また、従業員の給与にも使われます。従業員の方は、会社から支払われる給与で生活を成り立たせているわけです。
 
そして更に、配当として株主にも分配されます。株主はお金を出資しているので、その見返りとして、配当を受け取ることができるわけです。
 
従業員は自分の時間と体を使って働き、給与を受け取ります。これは勤労所得といいます。
 
株主はお金を出資することにより、配当を受け取ります。これは財産所得といいます。
 
では、自分の資産をより豊かにしたいと思ったらどうすればよいでしょうか?
 
従業員の方は、一生懸命働いても、その利益をすべて受け取ることができるわけではありません。一部はシェアホルダーである株主に配分されているのです。
 
だったら、従業員として給与を受け取りながら、株主の立場にもなり配当を受け取れば、より豊かになれますよね? そう思いませんか?
 
 
◆株価上昇の利益は株主のもの
 
そしてもう一つ、株主になった方が良い理由は、キャピタルゲインです。キャピタルゲインとは、商品を安く買って高く売ったときの利益のことを言います。
 
従業員が一生懸命働いて、企業に利益を生み出し、企業価値を上げて、株価も上がったとします。では、この株価上昇の利益は誰が受け取りますか?
 
株主です。残念ながら従業員は株価上昇の利益を、直接受取ることはできません(持ち株制度などは考慮していません)。
 
株主は、利益の一部を配当として受け取ることができる上、株価が上昇したときの利益も受け取ることができるのです。これって、とても有利な立場だと思いませんか?
 
 
 
今回は資産形成の面から、株主としての立場はとても重要だよ、というお話をしました。
 
ただ、「個別株を買ってください」と言っているわけではありません。個別銘柄の選定に自信がある方はそれもよいかもしれませんが、私が言いたいのはあくまでも「仕事としての投資」のお話です。「仕事としての投資」については、文末の【参考】にリンクをはってあるので、読んでみてください。
 
投資というものを、このような経済構造から考えてみる事も必要です。投資とはまっとうな経済行為であり、投資がなければ経済活動、企業活動は成り立ちません。
 
そして、株主は、より豊かな資産形成を行う上で、とても有利な立場であるということです。
 
 
【まとめ】
 
・会社の利益は、従業員と株主に分配される
・従業員は、自分の時間と体を使って、勤労所得を得る
・株主は、出資をすることにより、財産所得を得る
・株価上昇によるキャピタルゲインは、株主しか得られない
・株主としての立場は、より豊かな資産形成を行う上で、とても有利である
 
 
【参考】
仕事としての投資についてはこちら↓
投資には2種類ある
 
投資の原理原則を知ることが重要という記事はこちら↓
ゴールベース資産形成を実現す3ステップとは?
 
 
個別相談のお申込みはこちら↓

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執筆日:2020年10月19日

投資には2種類ある


 

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの工藤清美です。
 

今回は、投資の原理原則についてお話ししていきます。
 

投資というと、あなたはどのようなイメージをお持ちでしょうか?「こわい、難しい、損しちゃう、よくわかない、複雑、面倒くさい…」。こんなマイナスのイメージをお持ちの方のほうが多いのではないでしょうか?
 

でも、投資の原理原則を知れば、「シンプル、なるほど、意外と簡単!」。こんなイメージに変わると思います。では、今回からひとつずつ、投資の原理原則をみていきましょう。

 

◆投資には2種類ある
 

「投資」というと、あなたはこんなことを考えていませんか?
 

これからどのような分野の企業に投資をすればよいのだろう? どんな分野が伸びていくのだろう? AI? ブロックチェーン? コロナといえば医療、医療といえば、これからは遠隔治療??? 
 

などなど、これから成長が期待される業界や企業を探し出して、投資をしなければいけない。人よりも先にそのような企業を見つけ出さなければいけない。でも、それって難しいよね。良くわからないよね…。
 

また、こんなことも思っていませんか?
 

投資は、安く買って高く売らないと儲からないから、今が高いか安いかを見極めなきゃいけないよね。売買のタイミングを読まなければいけないよね。でも、相場をずっと見ているわけにもいかないし、どうせ当たらない…。チャート分析?? ファンダメンタル分析??? よくわからない…。
 
 

投資は大きく2つに分けられます。「趣味としての投資」と「仕事としての投資」です。そして上記のような考え方は、全て「趣味としての投資」になります。
 

【図表1】


 

「趣味としての投資」とは、短期売買を繰り返したり、相場を予測したりして投資をする方法です。期間は短期投資が中心。優良銘柄を見付けだし、投資をするイメージです。
 

この投資方法で、もちろん大きな利益を上げている方もいます。そして、大きく損をしてしまっている方もいます。
 

ただ私は、この「趣味としての投資」は、”趣味”なので、やりたい人がやればよいと思っています。
 

なぜなら、この分野で勝っている人は、このような投資が得意な方、大好きな方だからです。そして、この分野で勝つためには、このような人たちと競い合い、戦っていかなければいけません。
 

もし、あなたがそれが好きで、やりたいというのであれば、それも良いでしょう。
 

ただし、みんながみんな、この分野で勝てるわけではありません。「私はムリ」と思う方も多いのではないでしょうか? そんな方は、「趣味としての投資」に足を踏み入れる必要はありません。むしろ入らない方が良いでしょう。損をして、投資を嫌いになってしまう可能性の方が高いからです。

 

◆「仕事としての投資」で資産形成をしていこう
 

効率的に資産形成をしていきたいと思うのであれば、私は「仕事としての投資」を、みんながやるべきだと思っています。
 

「仕事としての投資」は、自分の資産の中に経済の成長を取り入れるという考え方です。世界経済は成長しています。その成長を利用しましょう、という考え方になります。
 

そして、「長期・分散・積立」でリスクをコントロールしながら、リターンを取りに行きます。「長期・分散・積立」については、これもとても重要なので、また別の機会にお話ししていきましょう。
 

リターンはコントロールできませんが、リスクは分散投資である程度コントロールできます。リスクをできるだけ抑えながら、世界の成長に投資をし、リターンを得ていく、これが「仕事としての投資」になります。

 

◆仕事としての投資で大事なことは続けること
 

仕事しての投資で一番大事なこと、そして一番難しいことは、続けることです。
 

なぜなら、資産運用には必ずリスクがあります。リスクとは、期待されるリターンに対するブレ幅のことを言います。要は、プラス15%になったり、マイナス10%になったりすることです。
 

リーマンショックやコロナショックのようなことも、時には起こります。そして、一時的に自分の資産が2割、3割マイナスになってしまうこともあり得ます。
 

しかし、それでも続けることが重要です。
 

あなたは、何のために資産運用をしているのですか? 自分のファイナンシャル・ゴールを実現するために資産運用しているのですよね? であれば、それが実現するまで、しっかりと続けることがとても重要なのです。
 

もちろん、ショックが起こったときでも生活は困らないように、資産を3つの財布にわけて管理しておく必要はあります。これは大前提です。
 

過去のデータをきちんと分析すれば、続けた方が良いという理由も論理的に説明ができます(これについても、機会をみてお話ししますね)。
 

「仕事としての投資」で重要なのことは、想像や思い付きではなく、過去のデータから判断して、できるだけ成功する確率の高いやり方を取り入れていくということです。
 

そして、あなたのファイナンシャル・ゴールを実現するためにはどうすればよいかを考えながら、プランを設計し、実行していくことです。
 

「仕事としての投資」は、個々の能力に関係なく、再現性がとても高い投資の方法なのです。
 
 

投資の原理原則①
投資には「趣味としての投資」と「仕事としての投資」の2種類がある。
そして、資産形成のための投資は「仕事としての投資」!

 

まとめ

・「仕事としての投資」は、世界の成長を利用するということ

・「仕事としての投資」は「長期・分散・積立」でリスクをコントロールする

・「仕事としての投資」で一番難しくて重要なことは、続けること

・「仕事としての投資」は、個々の能力に関係なく、再現性がある投資手法
 

【参考】
◆3つの財布についてはこちら↓
お金は3つの財布で管理する(後編:お金の管理の仕方)
 
執筆:2020年10月8日 

お金は3つの財布で管理する(後編:お金を管理の仕方)


 
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの工藤清美です。
 
あなたは、90歳時点で資産が7000万円になるのと、1000万円になるのと、どちらがよいですか? お金の管理の仕方だけで、これほどまでに資産残高は変わってきます。
 
今日は、「将来のために今のお金をコントロールする」の後編:「お金の管理の仕方」についてみていきましょう。
 
お金の管理は、「時間軸で分ける」という考え方があります。短期・中期・長期の3つのお財布に分けて、お金を管理していきます。
 
 
【図表1】

 
 

◆短期資金は換金性が大事
 
短期資金とは、日々の生活費、緊急時のためのお金となります。なので、換金性がとても重要です。いざというときには、すぐに現金化できるようにしておく必要があるため、普通預金や定期預金などに置いておくことをお勧めします。
 
金額としては、半年~1年分程度の支出額を用意しておくと良いでしょう。住宅ローンなどがある方は、ローンも含めた年間の支出額を確保しましょう。とりあえず半年~1年分あれば、何か急な出費があったとしても、安心です。
 
 
◆中期資金は確実性が大事
 
中期資金とは、この先10年以内に使う予定のあるお金をいいます。
 
留学に行きたい、
子どもを私立に行かせたい、
住宅を購入したい
起業したい・・・
 
あなたは、この先10年以内にどのようなことをしたいですか? そして、それを実現するためには、どのくらいの資金が必要ですか? このようなことを整理して、中期資金を試算してみましょう。
 
中期資金は、近い将来に使う予定のあるお金なので、確実に貯めていくことが重要です。時間軸にもよりますが、定期預金や国債など、元本割れしないものが良いでしょう。
 
以前は、これらにプラスして、貯蓄性のある円建ての保険も選択肢としては”あり”だったのですが、今はあまりお勧めしません。保険の場合は、途中で解約した場合には大きく元本割れしてしまいます。また、現在は満期まで保有していても、元本割れしてしまう商品もあります。
 
保険は、あくまでもリスクをカバーするためのものだと、私は考えています。貯蓄目的で保険を利用するのは、今の経済状況下では、賢い方法とは思えません。
 
 
◆長期資金で資産運用を
 
長期資金は、しばらく使う予定のないお金になります。ここで、収益性を求め、資産運用を行っていきます。
 
資産の形としては、株式や債券、国内の商品、海外の商品など、異なる資産に分けて、分散投資をしていきます。
 
株や債券に投資をするといっても、個別の株式や債券を選ぶ必要はありません。株式や債券に投資をする投資信託などを選べば、個別銘柄を自分で選別する手間暇が省けます。商品の選び方についても、今度まとめますね。
 
とにかく、10年以上運用を続けられるお金、それが長期資金となります。
 
 
◆3つのお財布を上手にコントロールする
 
では、具体的にどのように管理していくのか、例をみてみましょう。
 
 
【GOAL】
・子どもの私立大学の費用 870万円
・家の修繕 100万円
・老後の生活費 月30万円
 
【条件】
・家族構成:世帯主45歳、配偶者42歳、子15歳
・年収(税込):世帯主720万円(~60歳)、480万円(~65歳)/配偶者120万円(~60歳)
・貯蓄    :1000万円
・退職金   :1000万円(60歳時)
・支出(生活費):480万円(~52歳)、384万円(~59歳)、360万円(60歳~)
 

・短期資金:500万円
・中期資金:大学費用870万円、家修繕費100万円
・長期資金の目標運用利回り:3%
 
 
【図表2】

 

まず、短期資金として、貯蓄1000万円のうち、500万円を確保します。中期資金は貯蓄の残り500万円とします。しかし、中期資金は今後10年間で970万円必要なため、現時点ではまだ足りません。今後の収支から積み立てていくことにしましょう。長期資金は、45歳時点ではまだありません。
 
中期資金は、積み上げながら使っていきます。そして、お子さまの学費と家の修繕費用が終わると、ゼロとなります。中期資金の積み上げが終わると、次は長期資金を積み上げていきます。
 
この方の場合は、リタイアする65歳まではまだ時間があるため、お子さまの学費が終わってからでも十分リタイア費用を積み上げることができます。
 
リタイアした後の毎年の収支は-150万円程度となります。しかし、積み上がった資産をしっかりと運用していけば、資産は減少することなく、逆に増えていく試算となりました。
 
 
図表3は、資産を運用した場合と、しなかった場合を比較したものです(運用利回り以外の条件は同じ)。資産の推移が、全く異なる形になることが分かります。
 
【図表3】

 
 
長期資金を運用した場合は、世帯主が90歳になるころには7000万円以上に増えています。しかし、全く運用しなかった場合は、配偶者が100歳になる前に資産寿命が尽きてしまいます。
 
ここでは、シミュレーションをシンプルにするため、介護費用や認知症への対策などは考慮していません。なので、実際はもっと資産残高は苦しくなる可能性もあります。
 
もちろん、目標の運用利回りは、将来確定されているものではありません。しかし、3%という利回りで、資産残高がこれほどまでに変わってくる、ということは知っておくべき事実だと思います。
 
 
 
まとめ
 
・お金は短期・中期・長期の時間軸で管理する
・短期資金は生活費・緊急時のお金
・中期資金は10年以内のゴールのお金
・運用するのは長期資金
 
 
【参考】
◆お金の使い方はこちら↓
将来のために今のお金をコントロールする(前編:お金の使い方)
 
◆「ゴールベース資産形成」についてはこちら↓
ゴールベース資産形成とは、未来の視点から今の資産を整えていくこと
 

執筆:2020年9月30日

将来のために今のお金をコントロールする(前編:お金の使い方)


 
 
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの工藤清美です。
 
ゴールベース資産形成とは、ご自身のゴール、つまり、夢や目標から逆算して資産形成をしていく手法です。
 
ゴールベース資産形成を実現するためには、次の3ステップが重要です。
 
1)自分を知る
2)お金をコントロールする
3)投資の原理原則を知る
 
今回はこの3ステップのち、「お金をコントロールする」について、みていきましょう。
 
お金のコントロールには「お金の使い方」と「お金の管理の仕方」の2つのコントロールがあります。まずは前編として、お金の使い方についてみていきます。
 
 
・準備がなければ高いゴールにはたどり着けない
 
ゴールベース資産形成を実現するためには、将来のために、今のお金をコントロールしていく必要があります。
 
もし、あなたが富士山に登りたいと思ったら、富士山に登るためのルートを調べたり、出発予定日の天候や気温を調べたり、どのような服装や靴でいくべきか、何も持っていくべきか、色々と調べますよね? 登ったことがある人の話を聞く、ということをするかもしれません。
 
逆に、登山初心者が、このような準備もせずに、たった一人で富士山に登ろうとしたら、これはとても危険なことにもなりかねません。お散歩がてら、富士山に登ることはできないのです。
 
資産形成も同じです。もし、それなりの高いゴールを望むのならば、そのゴールのために今から準備をする必要があります。
 
では、どのような準備が必要なのでしょうか?
 
 
・今のままで、ゴールが実現できるのか?
 
今のままでゴールが実現できるかどうかを、まず、確認する必要があります。
 
弊社では、キャッシュフロー表(CF表)という、資産残高の推移がわかる図表を作成し、あなたの資産がこの先どのように動いていくのかを見える化していきます。現状のままで資産が将来的にショートしないか、つまり、資産寿命が尽きてしまわないか、を確認するのです。
 
今のままでやりたいことが実現でき、100歳まで資産寿命が続いていくのならば、そのままやっていけばよいし、途中で資産寿命が尽きてしまうのならば、何らかの対策が必要ということになります。
 
 
例)対策前後の資産残高推移

 
 
・資産を増やす方法は3つある
 
資産を増やす方法は3つあります。逆に言うと、この3つしかありません。
 
・収入を増やす
・支出を減らす
・運用する
 
ゴールを実現するために、途中で資産寿命が尽きてしまうのならば、上記3つの中で、何をどのようにコントロールしていくべきなのかを考えていきます。
 
3つの中で、まず、あなたは何ができそうですか? 
 
自分でやってみて、一番効果が出そうなものはどれですか? 
 
もちろん、3つ全てをやった方が良いのですが、まずは一番効果が出やすいものから手を付けていく、という方法でも大丈夫です。
 
「頑張れば収入が増やせる」という環境にいるのならば、そこを一生懸命やり、稼ぐ力である「人的資本」を引き上げていく、という方法もあります。
 
「今、そこそこ稼いでいるのだけれど、なかなか貯まらない」というのならば、支出を見直すということが、資産を増やすのに一番効果があるかもしれません。
 
そして、運用する、というのもあります。
 
まず、資産を増やす3つの方法のなかで、自分がやるべきことは何か、どのようにコントロールしていくべきかを考えてみましょう。
 
 
・支出には2つの視点がある
 
支出のコントロールには、大きく分けて2つの視点があります。1つは、「日々の支出をコントロールする」ということ。そして、もう一つは、「人生の3大支出をコントロールする」ということです。それぞれ、みてみましょう。
 
 
・日々の支出をコントロールする
 
まずは、日々の支出についてです。
 
日々の支出のコントロールは、ゴールを実現するためには、毎年どのくらい資産を積み上げていけばいいのか、という視点から考えていきます。そして、現状とのギャップを認識してみましょう。
 
今だけをみるのではなく、将来から今をみていく、これがゴールベース資産形成ではとても重要です。
 
例)
年齢30歳
現在の預貯金 500万円
65歳時点のゴール 5000万円
 
上記の例をみてみましょう。ゴールが「65歳時点で5000万円を貯めたい」というものだったとします。今の貯蓄額は500万円、65歳まで35年間あります。
 
単に貯蓄だけをしていった場合は、毎月10万円積み立てたとしても、65歳時点で4700万円です。確かに、ゴールには近づいていますが、「月10万円の積立は難しい」というケースもあるかもしれません。
 
では、仮に利回り3%で運用したとすると、毎月5万円の積立で、35年後には5000万円を達成することができます。
 
でも、「3%の利回りをどのように実現していけばいいの…?」も気になりますよね。こちらについても、おいおい、書いていきたいと思います。
 
毎月5万円の積立で、ゴールの5000万円が達成できるとわかれば、「その5万円をどのように作っていくか」ということを考えていきます。
 
そして、無駄遣いをしているところがあれば切り詰める、固定費を見直すなど、細かな対策を考えていきます。このような順番で、日々の収支をコンロトールしていくのです。
 
ゴールが明確になれば、やるべき行動も明確になります。そして、「節約をする」という行為も、「将来の5000万円のため!」というゴールが明確であれば、それほど苦しいものではないはずです。
 
理想と現実でどのくらいのギャップがあるのか、そのギャップは努力で埋められる程度なのか、を考えてみましょう。また、運用した場合、運用しなかった場合、などいくつかのケースを検討してみることも必要です。
 
 
・人生の3大支出をコントロールする
 

 
次に、「人生の3大支出」という視点から、お金について考えていきます。
 
人生の3大支出とは、「教育費」「住居費」「老後のお金」です。この3大支出は、どこかに大きく偏ってしまうと、どこかが足りなくなってしまう可能性があります。人生の3大支出は、バランスがとても重要なのです。
 
例えば、子どもにたくさん習い事をさせたり、私立に通わせたりして、支出が大きく教育費に偏ってしまった場合、住宅ローンの支払いが厳しくなったり、希望の住宅が購入できなくなったりする可能性があります。
 
逆に、子どもが小さいときに住宅ローンを借りれるだけ借りてしまうと、子どもの教育費が一番かかる大学時の支払いが苦しくなってしまう、ということも考えられます。
 
そして、教育費、住居費にお金をかけすぎてしまい、現役時代に十分な資産をつくれなかった場合には、老後のお金が足りなくなってしまう、ということにもなりかねません。退職を間近にしてそのことに気が付いたとしても、もうそのときには手遅れ…ということにもなりかねません。
 
また、今は晩婚化が進んでいるため、子どもが大学に進学するときに世帯主が退職を迎え、老後のお金を貯える時間がない、という現象も起きています。
 
人生の3大支出のうち、何にどれだけお金をかけていくのかを決めるには、それぞれのご家庭の価値観、考え方がとても重要です。ぜひ、ご家庭、ご夫婦で話し合い、価値観を共有してみて下さい。そして、ゴールの優先順位を確認してみましょう。
 
人生の3大支出のうち、何にどれだけお金が必要なのか、どれだけお金をかけられるのか、を把握することも大切です。
 
必要なものにはしっかりとお金をかけ、必要のないものはやめる、きりつめる、という取捨選択も、ゴールを手に入れるための一つの方法です。
 
「人生の3大支出」という大きな視点から、支出をコントロールするという方法も、ぜひ取り入れてみてください。
 
 
まとめ
・お金のコントロールには「お金の使い方」と「お金の管理の仕方」の2つのコントロールがある
 
・お金を増やす方法は3つ「収入をふやす」「支出を減らす」「運用する」
 
・支出のコンロトールには「日々の支出のコントロール」と「人生3大支出のコントロール」の2つの視点がある
 
・日々の支出のコントロールは、ゴールから逆算して考える
 
・人生3大支出のコントロールは、価値観、優先順位が大切
 
 
【参考】
◆お金の管理の仕方はこちら↓
お金は3つの財布で管理する(後編:お金の管理の仕方)
 
◆「ゴールベース資産形成」についてはこちら↓
ゴールベース資産形成とは、未来の視点から今の資産を整えていくこと
 
◆「人的資本」についてはこちら↓
人的資本・稼ぐ力を高め、ゴールベース資産形成を実現しよう!
 
◆「自分を知る」についてはこちら↓
ゴールベース資産形成を実現すための3ステップとは?
 
執筆:2020年9月10日

ゴールベース資産形成を実現するための3ステップとは?


 
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの工藤清美です。
 
ゴールベース資産形成とは、ご自身のゴール、つまり、夢や目標から逆算して資産形成を実現していく手法です。
 
ゴールベース資産形成を実現するためには、次の3ステップが重要です。
 
1)自分を知る
2)お金をコントロールする
3)投資の原理原則を知る
 
今回はこの3ステップのうち、「自分を知る」についてみていきましょう。
 
 
1)自分を知る
 
自分を知るとは、どのようなことなのでしょうか?
 
・自分の性格や価値観について知る
・自分のやりたいこと、将来の夢や希望について知る
・自分が既に持っている権利について知る
・自分の保有している資産について知る
 
ゴールベース資産形成を実践していくには、これらのことをまず把握する必要があります。あなたはどこまで自分のことが分かっていますか?
 
 
・自分の性格や価値観について知る
 
性格や価値観が資産形成に関係あるのだろうか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。あります。大いにあります。
 
まず、性格を知ることにより、自分が日々生活する上で、どのような行動をとる傾向にあるのか、がわかります。また、自分の好きなこと、得意なことを知ることより、より人的資本(※)を高めることもできます。人的資本を高めることできれば、資産形成をより理想に近づけることができるようになります。また、資産運用を行っていく上で、どのくらいのリスクが取れそうなのか、そして、どのような方法で運用した方が良いのか、どのような商品が適しているのか、ということも分かってきます。
 
自分の性格を知ることにより、自分に適した資産形成の方法がわかり、資産形成のスピードを上げることが可能となるのです。
 
価値観とは、あなた自身が何を大切にしているのかということです。「家族との時間を大切にしていきたい」「仕事で成功したい」「世のなかに認められたい」「社会貢献をしていきたい」などなど、人により大切にしていることは異なると思います。
 
もしも、「家族との時間を大切にしたい」と思っている人が、収入はとても多いかもしれないけれど、仕事が忙しく家族との時間が全くとれないということでは、それは幸せとはいえないのではないでしょうか? また、忙しすぎて健康を害してしまっても、幸せとはいえません。
 
お金は重要かもしれないけれど、お金だけでは幸せにはなれません。自分の価値観にあった働き方、資産形成の方法を見付け実現していくことこそが、本当の幸せな人生の実現につながるのだと思います。
 
 
・自分のやりたいこと、将来の夢や希望について知る
 
あなたは、将来どのような人生を送りたいですか?
 
私は、理想の人生は自分で作っていくものだと思っています。ただし、それを実現するためには、しっかりとプランを立てる必要があります。プランの立てるには、自分がどうなりたいのか、どのような生活を送っていきたいのか、をより具体的にイメージしていくことが重要です。
 
会社員の方で「将来は会社に縛られず、自分のやりたいことを仕事にし、自由に生活していきたい」というのならば、定期的な収入がある今、将来の起業のためにしっかりと資産形成をすること、そして将来起業するための人脈作りやノウハウの習得が必要かもしれません。
 
「子供にはやりたいことをやらせてあげたい」というのならば、そうできるように、住居費とのバランスを考えたり、世帯収入を上げたりということを行う必要があるかもしれません。
 
「リタイア後は、たまには海外旅行に行ったりして、ゆとりのある生活を送りたい」というのならば、将来どのくらいのリタイア資産が必要となるのかを計算し、その資金を現役のうちに積み上げていかなければなりません。
 
一人ひとり理想の人生は異なります。自分はどのような人生を送りたいのか、ぜひ、今から考えてみてください。そして、それを実現するためには今どうすればよいのかを考え、今から準備をしていきましょう。
 
 
・自分が既に持っている権利について知る
 
資産形成でまず把握したいのは、理想の人生を生きていくうえで、自分で築くべき資産はどのくらい必要なのか、ということです。
 
ここを判断するには、三角形のルール「公助、共助、自助」の考え方を知る必要があります。
 

 
日本には、様々な公的な保障があります。これは、あなたが受けることができる権利です。
 
あなたは、65歳から亡くなるまでの間ずっと受給し続けられる年金の額をご存じですか? 稼ぎ頭の世帯主が亡くなったときに、どのくらい遺族年金を受けられるのかご存じですか? 病気やケガで医療費が高額になったときに、どのような保障が受けられるかご存じですか? 病気やケガで長期で会社を休まなければならなくなったときに、どのような保障を受けられるかご存じですか?
 
まず、自分自身が既に持っている権利をしっかりと把握しましょう。会社員の方は、会社がサポートしてくれる福利厚生制度も、ぜひ、確認してみてください。将来受け取れる退職金や企業年金の額は、あなたの資産形成においてとても重要な要素となります。
 
自分で準備すべき資産は、必要な額から「公助」「共助」部分を差し引いた、「自助」部分になります。公助とは国が保障してくれる部分、共助とは会社などが保障してくれる部分です。自助部分の金額を知るには、公助、共助部分をまず知る必要があります。
 
日本の公的な保障は、意外をしっかりとしています。それを把握せずに不要な民間保険などに過剰に加入してしまうことは、資産形成のスピードを遅らせることにもつながります。
 
今からでも遅くはありません。ぜひ、自分の持っている権利をしっかりと確認してみてください。
 
 
・自分の保有している資産について知る
 
あなたは、自分が今どのくらいの資産を、どのような形で保有しているのか、説明できますか?
 
これから資産を築いてこうと思っているのであれば、まず、現状を知ることが必要です。
 
自分の資産を把握するには、まずは、資産一覧表を作成してみましょう。資産一覧表とは、どの金融機関に、どのような形で、いくら保有しているのか、というものを一覧にしたものをいいます。
 
どのような形で…というのは、普通預金、定期預金、米ドル預金などの預金の種類、投資などをしている方は、国内債券、国内株式、先進国債券、先進国株式…等、資産の種類がわかるように、一覧表を作成するとよいでしょう。全ての資産を一覧で把握しておくと、資産全体の動きを理解するのにとても役に立ちます。
 
そして、次に負債なども考慮した家計のバランスシートを作成してみましょう。バランスシートとは↓のようなものです。
 

 
バランスシートは、負債の含めたあなたの資産全体の状況を把握することができます。そして、将来的に純資産をいかに増やしていくかを考えながら、負債と資産のバランスを考えていくことが重要となります。
 
バランスシートの後は、家計の収支を把握しましょう。
 
どのくらいの収入が入ってきて、どのくらい使っていて、どのくらい貯まっているのか?または減っているのか?
 
まずは月単位、そして、年単位の収支を確認してみましょう。年間収支を確認することにより、毎年どのくらい貯蓄できているのか、要は、毎年どのくらい資産形成ができているのかが具体的にわかってきます。
 
年間収支が確認できたら、「このままいったら理想とする資産形成が可能なのか?」という将来の資産状況もわかってきます。このままの状況で理想とする資産形成ができそうならそのままやっていけばよいし、ダメそうなら、何らかの見直しが必要ということになります。
 
まずは、今後の資産形成の方向性を見極めるためにも、家計のバランスシートと収支の把握はとても重要です。
 
 
 
まとめ
・自分の性格や価値観を知ることで、自分にあった資産形成の方法を知ることができる
 
・将来の夢や希望を具体的にイメージし、今から準備をする
 
・自分で準備する資産は公助、共助を差し引いた自助部分。公助、共助がわからなければ自分で築くべき資産額もわからない。
 
・家計のバランスシート、年間の収支を把握し、資産形成の方向性を見極める
 
 
(※)人的資本についてはこちらをお読みください。
人的資本・稼ぐ力を高め、ゴールベース資産形成を実現しよう!

 
執筆:2020年8月31日