ホスピスという選択肢



 
2019年11月18日
 
日本リアルオプション学会の勉強会に
参加してきました。
 
今日のテーマはホスピス。
 
日本ホスピスホールディングス株式会社
代表取締役の高橋正氏に
お話しをお聞きしました。
 
ホスピスとは?
WHOでは、
ホスピス=緩和ケアとして、
次のように定義しています。
 
「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフを改善するためのアプローチである。」
ホスピス財団HPより
 
ホスピスというと、
病院の一角にホスピス病棟を設け、
緩和ケアが必要な患者の方のケアをする、
というのが一般的なイメージかもしれません。
 
しかし、現在病院では
入院日数を減らす傾向にあり、
ホスピス病棟を希望しても
なかなか入れないということも
聞いたことがあります。
 
日本ホスピスHDは
民間の会社なので
病院ではありません。
「ホスピス住宅」という新しいコンセプトで
事業を展開しています。
 
日本は多死社会へと突入しています。
どこで、どのように死を迎えたいのか
ということを、
真剣に考えなければならない時代が
きているのではないでしょうか?
 
米国では、終末期ケア対象者のうち
ホスピスケアの利用率は48%ですが
日本ではまだ8%。
日本ではまだまだこれからの分野です。
 
ホスピスケアを行うには
看護師のサポートは不可欠です。
それも専門看護師、認定看護師といった
専門的な知識をもった看護師のケアが
必要だそうです。
 
ただ、病院がホスピスを行う場合
うまくいかないケースも多いそうです。
それはなぜなのでしょうか…?
 
病院は病気やケガを治すところですよね。
死というと、
病院では敗北を意味してしまいます。
 
ホスピスは病気を治すところではありません。
かならずその先には死が待っています。
 
そうすると、そこで働く人たちの
心が持たなくなってしまうのだそうです。
 
では、日本ホスピスHDでは
どうしているのでしょうか?
 
日本ホスピスHDでは
痛みを取り除いた後、
「この先、どうしたいのか?
どう生きたいのか?
自己実現の夢をかなえてあげることに
価値をおいている」
のだそうです。
 
お寿司屋さんでお寿司を食べたい
孫の結婚式に出席したい
もう一度温泉に行ってみたい・・・
 
人の一番高い欲望である自己実現を
最後まで実現できる。
そんな人生だったら幸せだな、
と思いました。
 
最後に自分の仕事にもつながるかな、
と思ったことは
地主様への対応です。
 
ホスピス住宅を作るには
200坪~程度あれば可能とのこと。
そして、必ずしも
都心や駅近である必要はありません。
 
近くに総合病院があれば理想的ですが、
土地の条件はそれほど厳しくなさそうです。
 
現在、少子高齢化が進む日本においては
アパート経営はかなり厳しくなってきています。
 
また高齢者向け施設の経営も
介護保険制度の改定、
そして、競合が増えたこともあり
かなり難しくなってきています。
 
そういう意味では
これから市場が拡大しつつある
ホスピス住宅という選択肢も
ありなのではないかと思うのです。
 
事業としても
かなり安定性がありそうです。
一度病院からの信頼を得てしまえば
次々と希望者が紹介されてくるそうです。
 
建物の経年劣化とともに
賃料が下がるアパート経営と異なり
利用料が下がることもありません。
 
私の顧問のお客様にも
地主の方などもいらっしゃるので
社会のためにもなる事業で
安定的な利益も得られるというのであれば
アリだな、と思いました。
 
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