会社の利益は誰のもの?



 
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの工藤清美です。
 
今回はちょっと経済学っぽいお話です。でも、難しくはないので、ぜひ読んでみてください。
 
 
◆会社は誰のもの?
 
「会社は誰のもの?」
 
こんなことを考えたことはありますか?
 
「そこで働いている従業員のもの?」
 
「いやいや、お金を出しているのは株主だから、株主のものでしょう?」
 
あなたは、会社は誰のものだと思いますか? そして、その利益は誰のものだと思いますか?
 
この議論は、経済学の分野でも長年議論されてきました。私も大学院にいた頃、このテーマについて議論した記憶があります。
 
これには諸説ありますが、大別すると「ストックホルダー・シェアホルダー(株主)のもの」という説と「ステークホルダー(株主だけではなく、社会全体を含む利害関係者)のもの」という説が有力です。
 
ちょっとは話が難しくなってしまいましたが、私はここで経済学の話をしたい訳ではありません。
 
このような経済理論、経済の構造から、自分の資産形成について考えていただきたいのです。
 
 
◆会社の利益は従業員と株主に分配される
 
会社の利益って、どのように使われるのでしょうか?
 
一部は次の事業のための原材料などに使われますよね。また、従業員の給与にも使われます。従業員の方は、会社から支払われる給与で生活を成り立たせているわけです。
 
そして更に、配当として株主にも分配されます。株主はお金を出資しているので、その見返りとして、配当を受け取ることができるわけです。
 
従業員は自分の時間と体を使って働き、給与を受け取ります。これは勤労所得といいます。
 
株主はお金を出資することにより、配当を受け取ります。これは財産所得といいます。
 
では、自分の資産をより豊かにしたいと思ったらどうすればよいでしょうか?
 
従業員の方は、一生懸命働いても、その利益をすべて受け取ることができるわけではありません。一部はシェアホルダーである株主に配分されているのです。
 
だったら、従業員として給与を受け取りながら、株主の立場にもなり配当を受け取れば、より豊かになれますよね? そう思いませんか?
 
 
◆株価上昇の利益は株主のもの
 
そしてもう一つ、株主になった方が良い理由は、キャピタルゲインです。キャピタルゲインとは、商品を安く買って高く売ったときの利益のことを言います。
 
従業員が一生懸命働いて、企業に利益を生み出し、企業価値を上げて、株価も上がったとします。では、この株価上昇の利益は誰が受け取りますか?
 
株主です。残念ながら従業員は株価上昇の利益を、直接受取ることはできません(持ち株制度などは考慮していません)。
 
株主は、利益の一部を配当として受け取ることができる上、株価が上昇したときの利益も受け取ることができるのです。これって、とても有利な立場だと思いませんか?
 
 
 
今回は資産形成の面から、株主としての立場はとても重要だよ、というお話をしました。
 
ただ、「個別株を買ってください」と言っているわけではありません。個別銘柄の選定に自信がある方はそれもよいかもしれませんが、私が言いたいのはあくまでも「仕事としての投資」のお話です。「仕事としての投資」については、文末の【参考】にリンクをはってあるので、読んでみてください。
 
投資というものを、このような経済構造から考えてみる事も必要です。投資とはまっとうな経済行為であり、投資がなければ経済活動、企業活動は成り立ちません。
 
そして、株主は、より豊かな資産形成を行う上で、とても有利な立場であるということです。
 
 
【まとめ】
 
・会社の利益は、従業員と株主に分配される
・従業員は、自分の時間と体を使って、勤労所得を得る
・株主は、出資をすることにより、財産所得を得る
・株価上昇によるキャピタルゲインは、株主しか得られない
・株主としての立場は、より豊かな資産形成を行う上で、とても有利である
 
 
【参考】
仕事としての投資についてはこちら↓
投資には2種類ある
 
投資の原理原則を知ることが重要という記事はこちら↓
ゴールベース資産形成を実現す3ステップとは?
 
 
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執筆日:2020年10月19日